オンライン講義・研修の方法(1) - 講義・研修をライブ配信する
Teamsで講義をライブ配信する – リモート時代の社内研修
本ブログでは以前からオンラインによる社内研修方法を紹介してきました。
これらは、いずれもMicrosoft Teams上でPowerPoint等の資料を「画面共有」する方法でした。
この方法でも十二分に講義として有効なのですが、一方で講師からは「画面共有だと、身振り手振りが通じないので、説明が大変だ」とか、受講者からは「ずっと資料とポインターを見ていると単調で集中力が続かない」とか聞かれます。
そこで、今回は、Teamsを使って講義をライブ配信する方法を紹介します。
今回紹介するのは、Microsoft Teamsのビデオを通じて、講師がプロジェクターで投影された資料を説明している風景を受講者にライブ配信する方法です。
講師にとっても、受講者にとっても、これまで通りの講義、受講スタイルのまま、リモートが実現します。
講義のライブ配信に必要なもの
下記を準備してください。ほぼ会社にあるもので足りると思います。
①部屋
②プロジェクターとスクリーン
③PC 2台・・・資料投影用 と ビデオ撮影・配信(Teams)用
④Webカメラ(外付け)
⑤マイク(ピンマイク、USBマイク等)
以下、用意するものに関して補足します。
①部屋
会議室やミーティングルームのことです。ここで講師が教鞭をとり、それをビデオ撮影して、Teamsで配信します。プロジェクターとスクリーンが備え付けてある部屋が望ましいです。
②プロジェクターとスクリーン
資料を投影するために使います。講師は、スクリーンの端に立って、指し棒やレーザーポインターを使いながら、説明を行います。
③PC 2台
業務で使用しているノートPCを2台用意します。
1台目は、PowerPoint等で作成した資料を開きます。プロジェクターに接続して、スクリーンに資料を映します。講師は、こちらのPCを操作してページを繰ります。
2台目は、Microsoft Teamsを起動します。Teamsのビデオで講義風景を撮影して、受講者に映像と音声を届けます。
④Webカメラ
ノートPCに付いているカメラ(画面の上)でも可能ですが、画素数が良くないのと(PCの機種にもよりますが)、PC本体に備え付けの為、撮影のアングル調整が限られるので、オススメしません。外付けのWebカメラの使用をお勧めします。
或いは、スマホ、タブレットのカメラをWebカメラにするアプリ(iV Cam等)も有効です。(こちらに関しては、別の機会に紹介したいと思います。)
⑤マイク
PC備え付けのマイクでもいいですが、PCと講師の距離が離れていると、声を拾えないかもしれません。確実なのは、ピンマイクやUSBマイクを使う方法です。
機器を設置する
上記で紹介した機器を下図のように配置してください。
・PCは2台とも、講師の近くに配置してください。資料のPCとTeamsのPCの画面を確認しながら、講義を進める為です。
・Webカメラは、講師が入り込むように設置しましょう。ライブ形式で講義をやるメリットは、講師のジェスチャーが見える点にあります。
・資料がPowerPointで作成されている場合は、「発表者ツール」にしておきましょう。
・Teamsの「スポットライト」機能を使いましょう。Teamsは参加者が多いい場合、アイコンが9個表示されます。このままですと、ライブ配信している講義の画像が小さくなってしまいます。
そこで、講師のアイコンを常に大きく表示するために、「スポットライト」の機能を使います。
やり方は、会議の「参加者一覧」から、講師(自分)を選択して、「…(その他のオプション)」⇒「自分にスポットライトを設定する」を選びます。
いかがでしたか?
意外にも、おおむね既に会社にあるもので、講義のライブ配信を実現できるのではないでしょうか?
ライブ配信により、地方支店から本社に、研修の為に人を呼ばなくてよくなりますし、コロナ対策として3密も回避することができます。
「リモート」のご時世、今後ますます、この講義の遠隔ライブ配信が盛んになっていくものと予想しています。
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