伝わる説明の方法 - 説明の基本形:PREP法
しゃべりにも型がある
武術に「型」があるように、説明や発言にも「型」があります。
この型通りすると、話し手はしゃべり易いし、聞き手もすんなり理解してくれます。
今日紹介するのは、「PREP法」と言う話の型です。
我々サラリーマンは、毎日のように説明、発言を求められます。この「PREP法」をマスターして、素早く効果的なしゃべりができるようになりましょう。
PREP法とは
PREP法とは、説明の型です。
説明を、Point ⇒ Reason ⇒ Example ⇒ Pointの順で進める方法です。
各ワードの頭文字を取って、PREPと呼ばれています。
①Point : 伝えたいポイント、つまり結論
②Reason : ①の理由や根拠
③Example : ①②の具体例
④Point : 念押しでポイント、結論
PREP法の活用例
例えば社内で、新型コロナウイルス対策として、テレワークを導入するべきかを議論しているとします。あなたはテレワーク推進派で、意見を述べる番になりました。PREP法を活用して意見を述べると以下のようになります。
「私は、部分的であってもテレワークを導入するべきと思います。」(Point)
「なぜなら、業務上支障がない社員がテレワークを行うことにより、本人だけでなく会社としても感染のリスクを軽減することができます。ひいては、事業を継続することにもつながります。」(Reason)
「例えば、管理系の部署から順次テレワークを導入してみてはいかがでしょうか?現に当社の競合相手である〇○社は、既にテレワークを部分的に始めています。」(Example)
「完全な形でなくても、まずはテレワークを部分的に取り入れてみる、というのはいかがでしょうか?」(Point)
いかがでしょう?理路整然としていて、分かり易いですね。
まずは型通りに
よく「守破離(*)」といいますね。
まずは、「守」です。PREP法を忠実に守って、話しをしたり、文章を書いてみてください。
しばらく意識して話したり、書いたりしていると、自然とできるようになっています。
*「守破離」とは
剣道や茶道などで、修行における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。(「デジタル大辞泉」より)
<参考>
報連相の方法
効果的な会議の進め方(1/2)
効果的な会議の進め方(2/2)
<参考図書>